日本は地震が多い国です。
首都直下型の地震の被害予想や東海地震はいつ起きるかなど、地震に関する報道もいろいろされています。
地震はいつ起きても不思議ではありません。
イザという時に冷静に動けるように、日頃から災害時の行動を意識しておきましょう。
大地震が起きた後では準備は遅い
日本は地震が多い国です。
そのため地震に慣れてしまっている人が多いのも事実です。
地震や台風による大きな被害。
実際に被災した経験を持たない人の中には、災害に対して何の準備もしていない人が多いのも事実のようです。
しかし大きな災害を経験した方は違うと思います。

私も被災してから考え方がガラリと変わりました。
地震が起きた時、まずは何をすべきか。
何をするにしても自分の身の安全の確保が最優先です。
しかし、事前準備なしに身の安全も何もありません。
まずはできる限り早く、災害に備えた準備を始めるべきでしょう。
そして、自分が被災者になった時を想定し、どう行動すべきかを常に考えておくべきでしょう。
もしも大地震が起きてしまったら・・・
どう行動すべきかは、その時いる場所によって変わります。
地震が起きた直後の行動
自宅にいる時
- 火の気のあるものはすぐに消す
(火元が離れていて揺れが大きい時は、揺れが収まるのを待ってから消しに行く) - 丈夫なテーブルや机の下で、揺れが収まるまで頭部を守って隠れる
- 避難路の確保
(ドアや窓、玄関を開ける) - タンスや本棚などの高い家具等には近づかない
(頭上は要注意) - 自宅が倒壊する危険性を感じたら、速やかに外へでる
- 自宅に危険がなさそうなら、慌てて外には飛び出さない
(屋外の方が危険な場合もあるので、きちんと状況把握をしてから外に出る)
子供や移動が困難な方と一緒にいた場合。
その方と離れていた時には無理に側に行こうとしない事。
無理な行動で自分がケガをしてしまうのが一番まずい。
揺れが収まった後、その方を助けるどころか自分が面倒見てもらう事になりかねません。
まずは自分が動ける状態にある事。
低い姿勢で頭を守るように声をかけ、揺れが弱くなってから側に行くようにしましょう。
屋外にいる時
- 近くに広いスペースや頑丈な建物があれば、周囲に注意しながらそこまで移動する
- 移動できそうにない時は背の高いブロック塀や自動販売機など、倒壊や転倒の恐れがあるものに近づかない
- 交通量の多い道路では建造物の倒壊の他に、自動車の動きにも注意が必要
(制御できなかったりパニックで運転ミスを起こし、車道を外れてくる可能性もある) - 看板やビルの窓ガラス、街路樹の枝や高い建物のベランダから落下物もあるので頭上は要注意
- 安全な場所に避難できたら、闇雲に動こうとしない
(特に人が大勢集まっている場所は、集団心理がマイナス方向に働くと大混乱が起きる) - 状況が把握できない時は人混みには近づかず、自分の身の安全を最優先に行動する
自動車の運転中
- 急な動作をせずにゆっくりとスピードを落とし、ハザードランプを点灯して道路左側に停車する
- 揺れが収まってから周りに注意しながら降車する
- 状況によっては自動車を置いて避難する
- 自動車を置いて避難する際には、キーは付けたままにしておく事
(緊急車両の通行や復旧の妨げになりますので、いつでも移動できる状態で置いていくように)

キーを付けたまま離れるのは心配・・・

同じくですが、これは緊急時のマナーになります。
盗難などのトラブルに対処するためにも、車検証は持ち出して避難しましょう。
建物内(デパートや駅ビルなど)
建物自体が頑丈で比較的安全ですが、転倒しやすい物や落下しやすい物が多いので注意が必要です。
- 商品ディスプレイや防犯カメラなどから離れて、壁際や柱などの側で頭部を守って低い姿勢で揺れが収まるのを待つ
- 揺れが収まってもすぐには移動しない
(階段やエスカレーターなど人が密集すると、集団転倒の恐れもあるので冷静に行動する) - 地震が起きた直後に階段などの近くにいる時は、揺れが収まってから周囲に注意しながら広いスペースに移動する
- 警備員や係員の誘導があるようなら、指示に従って冷静に行動する
駅
人が多いので周囲に注意しながらとにかく冷静に。
- ホームにいる場合はまずは線路に落ちないように
- 柱や壁など比較的頑丈な場所で、頭部を守りながら低い姿勢で揺れが収まるのを待つ
- 時刻表やスピーカーなど、落下してくる可能性がある物が多くあるので頭上は要注意
- 階段は人が殺到するので、むやみに近くに行かない事
(集団転倒に巻き込まれる可能性があります) - 駅員の指示があれば従って行動する事
避難場所に移動する時の注意点
自宅や職場が危険な状況になってしまったら、速やかに避難場所に向かいましょう。
避難する前にチェックしておきたい事
- ガスの元栓を閉める
- ブレーカーを落とす
- 両手を開ける為に、最小限の荷物をリュックなど入れて移動する
- 避難場所までは徒歩で
- 動きやすい服装で
(着替える余裕がない時はそのままで) - お子様とは手を繋いで、絶対に目を離さないように
倒壊やガス漏れなど危険を感じるようなら、無理に自宅の中に入る事はしないように。
電話が繋がりにくいかも知れませんが、消防に連絡を入れておき避難を優先しましょう。
貴重品は普段からまとめておけば、イザという時に持ち出すのも早くなります。
貴重品については、
- 防災の観点からみると一か所にまとめたい
- 防犯の観点からみると違った場所に保管したい
どちらにするかは各家庭で決めるしかないでしょう。

ちょっと難しい問題です。

災害に対する備蓄や非常用リュックに関しては別の記事で紹介しています。
まとめ
災害に巻き込まれた時、助けあいはとても大切です。
ですが誰かを助けるためには怪我無く動ける体が必要です。
まずは自分の身の安全を最優先に行動しましょう。
災害はいつ起きてもおかしくありません。
もしかしたら、明日かも・・・
非常用物資の準備も必要ですが、心の準備も大切です。
とにかく冷静に。
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