コンビニの跡地にコインランドリーがオープンしている。
最近よく見かける光景ではないでしょうか。
戸建てやアパートなどの不動産投資に比べると、初期投資が少なく取り組みやすいので増えてきているようです。
果たしてコインランドリーに投資して、ぶっちゃけ儲かるのでしょうか。
調べてみました。
コインランドリー投資をお考えのあなたへ
現在のコインランドリー事情
現在(2019年10月)コインランドリーの需要は右肩上がりだそうです。
これまでは独身男性が使うイメージだったコインランドリー。
今ではお洒落な外観や内装、待ち時間を退屈させない工夫もいろいろされています。
最近のコインランドリーは、洗濯機に鍵が付いているので盗難対策もしてあります。
そして短時間でふっくら仕上がるコインランドリー専用の乾燥機を使っています。
そのため乾かした洗濯物もゴワゴワしません。
これはコインランドリーを利用する主体が、独身男性から共働きの家庭に変わってきたからだという事です。
- 平日の昼間は、旦那様も奥様も働いているので洗濯する時間がない。
- 夜に洗って部屋干しも、仕事終わりの疲れた体にはちょっと辛い。
- お休みにまとめて洗濯するにも晴れとは限らないし、集合住宅などは干すスペースも少ない。
- クリーニング店より安い。
こんな事情から家事の負担を少しでも減らすため、コインランドリーを使う世帯が増えてきたようです。
コインランドリー開業の初期費用と開業後の利回り
開業までの初期費用は、店舗の規模で変わりますが2000万円~といったところです。
全てを最初から揃える場合
土地に建物に駐車場、洗濯機などの機器類や水道などの設備、内装、洗剤などの消耗品が主にかかる費用になります。
開業後の実質利回りは8~20%が相場のようです。
設備さえ揃えてしまえば後はお客様が機器を操作して完了するサービスです。
ノウハウもそれ程必要ありません。
大量に人を雇用しなければ回らない仕事でもありません。
人件費も最小限で抑えられます。
これは店舗の規模や集客状況によって利回りが大きく変わる事業ということです。
コインランドリー投資の有利な点
常に需要がある、景気に左右されない
洗濯物は生活をしていれば必ずでてきます。
アレルギー対策で、毛布やカーテンなども頻繁に洗うご家庭が増えています。
コインランドリーなら、クリーニング店よりも安く仕上げることができます。
今後も利用する人は一定数は見込めます。
ランニングコストが少ない
初期費用はそれなりの金額が必要です。
事業が軌道にのってしまえば、必ず人を配置しなければいけない事業ではありませんので人件費が少なく済みます。
店内の清掃や消耗品の補充など、できる事は自分でやってしまえば人件費はゼロです。
機器の耐久性は優れています。
20年くらいは使用できるという事です。
そのため修繕に掛かる費用も抑えられます。
継続的に掛かる費用はおおよそ以下の通りです。
- 水道光熱費
- 店舗や機器の修繕費や維持管理費
- 洗剤など消耗品費等
- 個人所有なら関係してくる税金等
税制面での優遇
中小企業経営強化税制を利用できます。
新事業を立ち上げた際に申請して受理されると、即時償却か税額控除を受けることができ節税効果が大きくなります。
税制の専門家ではありませんので、詳しくは記載しません。
気になる方は下記リンク先にてご確認下さい。
国税庁公式ホームページ
コインランドリー投資の不利な点
立地がすべて
どんなに最新の洗濯機を使ってゴージャスな内装にしても、近くに必要とする人がいなければ収益は伸びていきません。
わざわざ1時間もかけて、コインランドリーを利用しにいく人は少ないと思います。
家の近くで及第点の店舗を見つけるでしょうし、とんでもなくダメなコインランドリーを見つける方が難しいでしょう。
立地条件の良い物件は皆が狙っています。
先に出店した方が有利
出店数は年々増加傾向にあります。
一度使って満足感が得られると、そう簡単に別の店舗を探すことはないと思います。
最新の機器や利便性の高いサービスで、ライバル店からお客様を呼び込む。
後からでは初期費用も多くなってしまいます。
やはり少しでも早くリピーターを獲得した方が有利な事は間違いないです。
セキュリティーの問題
開業後は店舗に常駐で人を配置する事はないと思います。
- 機器の不具合
- 釣銭ミスや盗難
- お客様同士のトラブル
これらトラブル発生時にいかに迅速な対応ができるのか。
対応次第では集客に悪影響を及ぼします。
24時間営業では深夜帯特有のトラブル(寝床代わりに使う人や酔っ払いなど)も発生します。
監視システムを導入するなどしてお客様が安心して使える店舗経営を考えていかなければなりません。
コインランドリー投資の形態
個人での開業
使っていない空き地などを所有していれば、そこにコインランドリーをオープンさせる事は可能です。
個人でコインランドリーを開業する際には、クリーニング屋の場合に必要になるクリーニング師という資格は必要ありませんのでハードルも低めです。
開店後の収益もすべて得ることができます。
自分の土地で始めれば賃借料も掛かりません。
しかし店舗の建設や機材の調達、開店後の集客、アフターなど全て自分で行わなければなりません。
フランチャイズへの加盟
開業からアフターまでの手助けをしてくれる、フランチャイズに加盟する方が素人には安心だと思います。
親会社へのロイヤリティーなどで費用は増えます。
かわりに最新機材の情報や、ライバル店の動向などが入手しやすくなります。
なにより開業後の機器の修繕やアフターに関して、相談できる場所がある安心感があります。
コインランドリー投資を成功させるには
実際どういったコインランドリーが成功しているのでしょうか。
人が集まる施設の近く
先にも記載しましたが、コインランドリー成功の秘訣は開業場所が全てといっても過言ではないようです。
- スーパーや娯楽施設近く
- 住宅街やマンジョンの近く
- 大学などの側
人が集まりやすい施設や、利用する見込みのある人が多い場所の近くが理想的です。
そのため郊外型の店舗なら、使いやすい駐車場の完備も大切です。
セキュリティーがしっかりしている
洗濯物が盗まれる事もそうですが、他人に洗濯物を見られるのは特に女性は嫌なものです。
防犯対策はしっかりと取り組みましょう。
洗濯機に鍵が付いているのは当たり前。
外から店舗の内の様子が分かることで防犯対策にもなります。
外から見られるという意識が働き、犯罪を未然に防ぐのにも効果的だそうです。
今の時代、防犯カメラの設置も必要不可欠でしょう。
そしてトラブルがあった時には迅速な対応が求められます。
独自のサービス
待ち時間に退屈しないサービスがあるとリピーターは増えます。
清潔な喫茶コーナーがあったり無料Wi-Fiがあったり。
小さなお子さん連れのお客様もいますので、キッズコーナーを作っている店舗もあります。
まとめ
ここからは完全に個人的な意見です。
例えば脱サラして個人で開業するというのは、成功しないという訳ではありませんが厳しい勝負だと思います。
かなりの覚悟が必要です。
初期費用がお高めになりますが、開業後に自分で動くことは少ないです。
ランニングコストも少なく抑えることが可能です。
そして、今後の需要がまだまだ期待できるサービスだからです。
資産家の方には、何より節税対策になって収益もあがります。
不動産投資をお考えの方の参考になったとすれば幸いです。
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