マイナンバーカードを持っていますか?
周りで持っているという方は、少ないのではないでしょうか。
今は持っていなくても困らないし、持っていても便利だとは感じません。
ですが今後は、マイナンバーカードを持っておくべきでしょう。
マイナンバーカードがあると、ポイント還元されるようになります。
これから便利になるマイナンバーカードを手に入れよう
マイナンバーカードでポイント還元が始まる
マイナンバーの「通知カード」は、だいぶ以前にお手元に届いていると思います。
通知カードとマイナンバーカードは違います。
マイナンバーカードは申請しなければ貰う事ができません。
2019年11月現在、マイナンバーカードの普及率は約14%だそうです。
確定申告をしている方や引っ越しの多い方などはあると便利だと思いますが、それ以外の方でマイナンバーを使う機会というのはそれ程ありません。
その為わざわざ申請してまで、マイナンバーカードを作る必要性を感じないのでしょう。
マイナンバーカードの利点
マイナンバーカードがあると、どういった利点があるのでしょうか。
- 本人確認の身分証明書がわりになる
- 行政手続きのオンライン申請
- 国や市区町村等のサービスを受ける際に必要な証明書が、マイナンバーカード一枚で済む
- コンビニなどで公的な証明書(住民票の写しや印鑑証明など)が受け取れる
- インターネットで納税ができる(e-Taxなど)
上記のような利点がありますが、どれも頻繁に利用するものではありません。
身分証明書として、マイナンバーカードを使う事はできます。
ですが現時点では、免許証や学生証、健康保険証があります。
住民票の写しや印鑑証明なども、頻繁に使うものではありません。
その為マイナンバーカードに必要性を感じる人が少なく、普及率が上がらないようです。
マイナンバーカードでポイント還元の詳細
マイナンバーカードを持っている方がキャッシュレス決済を使うと、ポイントが還元される制度を政府が発表しています。
2020年9月から2021年3月まで実施予定です。
現在行われているポイント還元制度が終わり、オリンピックが終わった後の景気対策とマイナンバーカード普及率アップを狙った政策だという事です。
一人当たり20,000円が上限で25%ポイント還元。
最大5,000円分のポイントが貰えます。
マイナンバーカードの申請方法
マイナンバーカードの申請方法は4通りあります。
申請には、「通知カード」と一緒に送られてきた「交付申請書」が必要になります。
郵便による申請
郵送によるマイナンバーカードの申請方法です。
個人番号カード交付申請書は、マイナンバー通知カードと一緒に送られてきます。
通知カードは後で必要になりますので、ミシン目から切り離して保管しておきます。
交付申請書に必要事項を記入して顔写真を貼り、所定の日本郵便株式会社まで郵送します。
交付申請書を無くしてしまった方。
マイナンバーカード総合サイトの「郵便による申請方法のページ」からダウンロードできます。
送り先の書かれた送付用の封筒もダウンロードできます。
パソコンによる申請
パソコンを使ってオンラインでの、マイナンバーカードの申請手順です。
交付申請用のWebサイトから申請します。
マイナンバーカードオンライン申請サイトはこちら
(リンク先にアクセスできない時は、記事後半にある「マイナンバーカード総合サイト」からご確認ください)
顔写真はデジカメ等で撮影して、パソコンに保存しておきます。
交付申請書に記載されている申請書ID(半角数字23桁)が必要になります。
連絡用の氏名とメールアドレスも必要になります。
申請の流れ
- メールアドレス(申請書ID、氏名、メールアドレス)登録
- 顔写真登録
- 申請情報(生年月日など)登録
すべて登録完了して送信すると、登録したメールアドレスに申請完了のメールが届きます。
スマートフォンによる申請
スマートフォンからの、マイナンバーカード申請の方法です。
交付申請書のQRコードを読み込んで申請用Webサイトから申請します。
QRコードを読み込んだ際に申請書IDが登録されます。
顔写真は、申請の操作中にスマホで撮影する事も可能です。
基本的に、申請の流れはパソコンでの申請と同じです。
証明写真機からの申請
街中で見られる証明写真機でも、マイナンバーカードの申請ができます。
タッチパネルから個人番号カード申請を選択し、撮影用のお金を入れて交付申請書のQRコードをバーコードリーダーにかざします。
あとは案内に従って操作します。
対応する証明写真機は、マイナンバーカード総合サイトの下記のページでご確認下さい。
「まちなかの証明写真機からの申請」
マイナンバーカードの受け取り方法
申請が終わると、マイナンバーカードの交付通知書(はがき)が届きます。
交付通知書には、交付場所と期限が記載されています。
期限までに、本人が受け取りに行く必要があります。
病気などでどうしても本人が受け取りに行けない場合は、代理人に委任することもできます。
詳しくはマイナンバー総合サイトの代理人交付についてをご確認ください。
マイナンバーカードの受け取りに必要な物
- 交付通知書(はがき)
- 通知カード
- 本人確認書類
(詳しくはマイナンバーカード総合サイトの「マイナンバーカードの受け取り」のページでご確認下さい) - 住民基本台帳カード(お持ちの方)
暗証番号の設定
交付窓口では暗証番号を設定することになります。
暗証番号は4種類設定します。
署名用電子証明書用に英数字6文字以上16文字以下でひとつ。
利用者証明用電子証明書、住民基本台帳、券面事項入力補助用に4桁の数字で設定します。
この3点の暗証番号は、同じでも別々にする事もできます。
マイナンバーカード総合サイトについて
マイナンバーカード総合サイトでは、マイナンバーについてやマイナンバーカードの申請方法、Q&Aなどを確認する事ができます。
都道府県、市区町村が共同で運営する組織、地方公共団体情報システム機構(J-LIS)が運営しています。
マイナンバーカードの申請は郵送やWebで出来ますが、マイナンバーカードは指定された場所に期限内に受け取りに行かなければなりません。
忘れないように、必ず受け取りに行きましょう。
マイナンバーカードでポイント還元を受けるには
ポイント還元を受けるには、まずはマイナンバーカードが必要になります。
しかしマイナンバーカードがあるだけでは、ポイント還元は受けられません。
マイナンバーカードを活用したら貰える「マイナポイント」
電子マネーやQRコードなどに対応した、スマホアプリやICカードなどにマイナポイントが反映されて、還元されたポイント分が使えるようになります。
さらにマイナポイントを貰う為には、「マイキーID」の登録が必要になります。
マイナポイントを貰うための手順
マイナポイントを利用するためには、マイナンバーカードとマイキーIDが必要になります。
マイキーIDの登録は自宅でもできます。
その為には、準備する物がいくつかあります。
設定できるパソコンやスマートフォンの環境にも制限があります。
今後改善されるようですが現状(2019年11月現在)では、マイキーIDの登録には手間がかかる印象があります。
マイキーIDの登録方法と今後の登録環境
マイキーIDの登録の事前に、マイナンバーカードを取得してください。
マイナンバーカードがなければ、マイキーIDの登録はできません。
マイキーIDの登録に必要な条件の現状(2019年11月現在)
マイキーIDの登録に必要な条件は、以下の通りになります。
パソコンならOSはWindows7、8.1、10、Webブラウザはインターネットエクスプローラー11(IE11)。
公的個人認証サービス対応のICカードリーダライタが必要です。
他には公的個人認証サービス対応のスマートフォンなら、アプリをインストールして登録する事が可能です。
マイキーIDの作成・登録ができるコーナーを設置している自治体もあります。
詳しくは、お住まいの市区町村や自治体で確認して下さい。
マイキーIDの発行・登録
パソコンからマイキーIDを登録する場合
マイキーIDの登録は、マイキープラットフォームから登録していきます。
大まかなマイキーID登録手順は、以下の通りです。
- マイキー作成・登録準備ソフトをインストール
- ICカードリーダライタをパソコンに接続して、マイキーIDの発行をクリック
- マイナンバーカードを読み取り、マイナンバーカード受け取り時に設定した利用者証明用電子証明書の4桁のパスワードを入力
- マイキーIDとパスワードが自動生成されるので発行をクリック
(マイキーIDとパスワードは任意でも作成可能) - マイキーIDとパスワードが表示されるので、画面を印刷するなどして保管する
スマホからマイキーIDを登録する場合
- GooglePlayからマイキーマイページアプリとJPKI利用者ソフトのインストール
- マイキープラットフォームのアプリケーションを起動
- マイキーIDの発行をタップしてマイナンバーカードをスマホで読み取り、利用者証明用電子証明書の4桁のパスワードを入力
- マイキーIDとパスワードが自動生成されるので発行をタップ
(パソコンと同様に任意での作成も可能) - スクリーンショット保存でマイキーIDとパスワードを保管する。
できれば印刷しておく事。
基本的な流れは、パソコンのマイキーID登録の流れと同じです。
今後のマイキーIDの登録環境
パソコンとスマホのどちらで登録する場合でも、表示される案内に従って進めていけば登録は完了します。
詳しくは下記の公式ホームページでご確認下さい。
総務省 マイナンバーカードを活用した消費活性化策(マイナポイント)
現時点(2019年11月)で、マイキープラットフォームを使用できる条件は以下の通りです。
- Webブラウザでは、インターネットエクスプローラ11(IE11)のみ
- スマホはマイナンバーカードを読み取れる、一部のアンドロイド機種のみです。
safari、Mac、iPhoneは2019年12月中には使用できるようになる予定です。
いずれEdgeやGoogleChromeにも対応していく予定だそうです。
セキュリティーの問題等がある為なのか、マイキーIDをインターネットで登録できる環境が少ないです。
さらに、ICカードリーダライタを用意する必要がありますし、スマホも一部機種に限られてしまいます。
もう少し手間なく簡単にマイキーIDを登録できるようになれば、利用者も増えていくように思います。
マイナンバーカードの申請→マイナIDの登録→マイナポイントを受け取る準備といった流れになります。
ポイント還元の為にマイナンバーカードを作る価値がある?
実際にポイント還元目当てに、マイナンバーカードを申請する人は出てくるでしょうか?
上記でご紹介した通り、マイナンバーカードの申請から受け取りまで、そしてマイナポイントを貰うためのマイキーIDの登録もけっこうな手間がかかります。
マイナポイントなど登録の手間と、5,000円分のポイント還元を天秤にかけて判断するしかないようです。
マイナンバーカードへの個人的な意見
2021年3月から、マイナンバーカードが健康保険証として使えるようになるそうです。
マイナンバーカードの普及率を上げるためには、やはりこういった利便性を追求していく事の方が近道のような感じがします。
素人考えかもしれませんが公的な証明が必要なもの、例えば運転免許証やパスポートなどを、マイナンバーカードに組み込めれば利便性は更にアップしそうです。
やはり現状では利便性もなく、持っていない事で困る事のないマイナンバーカードを、かなり面倒な申請をしてまで用意しようとは思わないのではないでしょうか。
政府は「マイナンバーカードの普及率が低いからサービスの拡大は後」、という感じがしますが考え方が逆のような気がします。
まず先にサービスを充実させる。
サービスに必要性と利便性があれば、マイナンバーカードを申請する人は増えると個人的には思います。
追記(2020年6月)
マイナンバーの通知カードが、2020年5月25日に新規発行等を廃止しました。
引き続きマイナンバーを証明するものとして使えますが、紛失してしまうと再発行は出来ません。
特別定額給付金のオンライン申請も、マイナンバーカードが必要でした。
新型コロナウイルスによる緊急事態宣言時の経験から、今後はあらゆる事のオンライン化(IT化)も進んでいきそうです。
早めにマイナンバーカードを作っておいた方が良さそうです。
まとめ
世界中でみても、日本のマイナンバーようなシステムが使われている国は多々あります。
ヨーロッパの国では、医療や福祉などが無料で受けられる国もあります。
マイナンバーが機能して行政サービスが充実している国もあれば、問題の起きている国もあるようです。
日本のマイナンバー制度は、どちらに向かっていくのでしょうか。
とりあえずポイント還元もありますし、申請するのもアリかも知れません。
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